桜井ひなさん&菊地亜沙美さん
12:10- フェスタソーレ東京撮影会2部@木場公園
前の日、イベント後のお茶タイム。
Yさんとの会話で桜井ひなさんのラスト撮影会であることを思い出す。
業者主催の撮影会に嫌気がさしてから2年以上離れて、今更復活しようとは思わない。
だが、前日にチェックしていた桜井ひなさんのブログを読んで、本来人付合いの苦手な彼女が珍しく『人に会いたい』と遠回しに書いてきたことが妙に心に引っ掛かっていたのだ。
詳しい事情はここには書けないが、彼女は自分の本当にやりたいことを見つけてそれに専念するために、芸能界を一時的にセミリタイヤする決断をした。
だがそれは今まで支えてくれた自分のファンとの別れを意味する。
自分はそれほど深い付き合いではなかったこともあり快く送り出すことが出来るが、熱心だった人はおそらく複雑な心境だろう。
それが解るからこそ、彼女は大いに悩んだ。
先が保証されている道ではない。ひょっとしたら今の方が幸せだった、と歎く事になるかもしれない。
だが今ある全てを捨ててでも今チャレンジしなければ後悔する。
そう思ったからこそ、自分で決断した。
だが、気持ちは揺らぐ。
日々形の無い不安も大きくなる。
一人で決めたはずなのに、誰かに支えてもらいたい。
でも自分の我が儘だから言い出せない…
ブログからはそんな複雑な想いが読み取れた。
気になってコメントを残しておいたものの、一度足を洗った場所に戻る事を潔しとしない自分も居て、結局Yさんに桜井さん宛のプレゼントを託して店を出た。
だが帰りの電車の中で『助けを求めてるのに本当に会いに行かなくていいのか?』という声が自分の心をチクリチクリと刺す。
家に戻り一人になって、もう一度彼女との出会いから思い返してみた。
彼女との出会いは2年前の真夏。
オートギャラリー東京のイメージガールSea QueenとしてLIVEを行った後の物販ブースでのこと。
彼女が自分に初めて会った時の第一声。
『私もずっと会いたかったんですよ(*^-^*)』
自分の存在は何かしら聞かされているだろうとは思っていたが、まさか『会いたかった』と言われるとは思っていなかったから、かなり慌てたっけ(笑)
その一言と向けられた笑顔を思い出した時、自分は自分に課した禁を破り、2年振りに撮影会へ足を踏み入れる決心をした。
明けて翌日。
冬場の撮影ということもあり、陽光が和らぐ2部に参加。
木場公園に少し早めに着いたらまだ1部の途中。それを脇目に入れつつ通り過ぎて集合場所に向かう。
1部の終了を待ってYさんと合流。昨日預けたブツを引き取る。
受付を済ませ時間になると桜井さんと菊地さんが出て来た。
桜井さんは隣を歩く菊地さん越しに自分を見つけると目を丸くして驚いたが
『何かblogで呼んでたみたいだからさー…(///〜///)』
とだけ言ったら、ただ黙ってにこ〜(´∇`)と微笑んだ…
『…なに?(;;¬_¬)』
『ううん、何でもない♪(*^-^*)』
彼女はそう言い満足した表情でまた歩き出した。
自分はその横を歩きながら、
『あぁ今日は負け戦だな』
と苦笑するしかない。
…まいった。ったく、なんて奴だ…(´〜`;)
心を持って行かれた以上、今日はもう主導権を握れないよ…
こんな気持ちで撮影するのはすごい久しぶり。
でも、それもおそらく今回かぎりだろうけど。
まあたまには心地良く自分の気持ちの流れに身を任すのも良いかもしれないな。
撮影の合間に桜井さんと少しだけ話をした。
『事情は聞いたからさ。まぁ、頑張んなさいな』
『ハイ!(*^-^*)』
『…こっちも奴が今向こうに行っちまってるからさぁー…(´〜`;)』
『ああ!でも若槻さんらしいな、って思いましたよ(*^-^*)』
『…そうだな(苦笑)』
この娘は『人付き合いは苦手』と言うが、それは人の気持ちが解りすぎて辛くなる事が多いからかもしれないな…
ふとそんな風に感じた。
彼女の返した答えは、自分が感じていたそれとそっくり同じだったのだ。
最後は持参した餞別を渡して慌ただしく引き上げたが、ヲタク心を解る相手だけに、とても喜んでくれたみたいだ。
終了後は次のイベント参加の為、秋葉原に移動。