週刊少年チャンピオンマスコットガール選手権高校生大会開幕

記事は大分遅れましたが(汗;;


先日小学館の青年向け漫画誌ヤングサンデーが休刊し、看板だったグラビアオーディション企画『YS乙女学院』も廃止。
グラビアアイドルにとっての主要な活躍の場がまた一つ減ってしまったなぁ…と残念に思っていた矢先、それと入れ代わるように、今度は老舗の秋田書店がメイン雑誌である週刊少年チャンピオンを舞台に新たなグラドルオーディションをスタートさせました。

漫画を含め雑誌の売れ行き不振と休刊が相次ぐ中で、あえて今自社マスコットガールを選出しようという意気込みには拍手を送りたい。


企画コンセプトによると、

グラドルの高齢化が進み、さらに人気グラドルの卒業が延びたことで10代後半グラドルの活躍の場が減っている。
しかしそれは10代後半グラドルの質が低下したわけではない。
そこで今回は現役高校生グラドルの魅力を再認識してもらうべく、厳選した8名に登場してもらった。

『謎の大会委員長(笑)』を名乗るアイドル評論家・北川昌弘氏の開会宣言だが…


確かに近年は高齢化したグラドルが引退せずに活躍できる土壌が広くなった。しかし、それと10代グラドルがなかなか取り上げられない事との直接の因果関係は薄いと自分は考えている。
実際、同じ年代でも取り上げられ活躍してるコは相応にいるわけだし、やはり個の力量の不足、そして素質があってもそれを上手に育てられない周囲の環境が大きく影響してるのではないか?

まぁその辺りの見解の相違は違う場でするとして。

最近流行りの中学生ティーン誌モデルでもなく、20代の遅れて来た新進アイドル候補でもなく、あえて現役高校生という縛りをつけたことでオープン公募の『ミスマガジン』やGirls、Ladiesの2つのカテゴリーを設けた『制コレ・ジャパン』とはまた違った趣を模索しようとしている事は評価したい。


では大会ルールを説明しておこう。

    1. 本誌「アンケート大懸賞」内の読者採点
    2. 直筆サイン入りチェキプレゼントの応募総数
    3. 秋田書店公式HP内の『マスコットガール選手権』特設ページにある自己紹介動画閲覧回数

以上3つのカテゴリーの平均順位で最も優れていた者がグランプリとなる。
平均順位が同点だった場合はカテゴリー1>2>3の順で判定する。


グランプリになると本誌表紙+巻頭グラビア掲載、本誌読者ページへのゲスト出演、プレゼントページモデル等の権利が与えられる。ミスマガジンのような一般企業が参賀しての副賞はないが*1、コンビニ設置の著名雑誌で表紙を飾るのはグラビアにおける1番のステータスだから、経験と実績を考えればこの特典は妥当なところだろう。


注目のエントリーは以下の通り(敬称略)。

    1. 岩田ゆいキリンプロ) 1991/09/08 北海道出身 155cm/B85/W56/H83
    2. 桐山瑠衣(クラウディア) 1991/01/15 東京都出身 157cm/B98/W58/H88
    3. 船岡咲オスカープロモーション) 1993/03/02 神奈川県出身 157cm/B75/W58/H79
    4. 渡辺未優ウィザードファクトリー) 1991/02/22 岩手県出身 165cm/B84/W58/H85
    5. 山口ひかり(プロダクションアンカー) 1991//11/20 福岡県出身 153cm/B80/W58/H78
    6. 小川祐依(プラチナムプロダクション) 1991/11/06 埼玉県出身 156cm/B75/W59/H81
    7. 田中柚里佳(エイベックスエンタテインメント) 1992/12/23 滋賀県出身 160cm/B72/W58/H81
    8. 秋乃みずきアフロディーテ) 1991/11/13 東京都出身 149cm/B83/W56/H83


グラビアでも著名な大手プロダクションの中でも埋もれているところやこれから売り出したいというところを引っ張り出してくるあたり、いかにもベテランのアイドルウォッチャー北川氏らしい「知る人ぞ知る」といった人選ですね。
外見的にもそれなりに粒が揃っているし、下手に裾野を広げるよりはこのぐらいの人数で競わせた方が後々ファンも付きやすいんじゃないのでしょうか。


内訳は高3が2名(桐山・渡辺)、高2が4名(岩田・山口・小川・秋乃)、高1が2名(船岡・田中)。

あえてエントリーにみる特徴をあげるとすれば、身長の低さかな?
160を越えているのは渡辺さんと田中さんだけで、他は皆150台。秋乃さんに至っては149cmと超ミニサイズだ。日本人の食生活が欧米化してことで体型も大型化したと言われて久しいが、ここには当て嵌まらない。あくまで個体差だろうが、最近では珍しい傾向だ。
もっとも背の低さは女性の可愛さをさらに増す要素でもあるので、これはこれで良いと思う。


現在発売中の36+37合併号の岩田さんからエントリー番号順に誌面に登場し、同時に読者投票が開始される。最後の秋乃さんが10/2発売の44号になるので結果発表の頃には季節も変わって秋。

学校の運動部だと秋は新人戦の時期に当たり、このオーディションもそういった趣を持って定着してくれるといいですね!


また裏の話になるが、今回メンバーを2班に分けてそれぞれ別のカメラマンが撮影する形になっている。

吉田裕之カメラマンは船岡・田中・小川・秋乃さん担当。
篠原潔カメラマンは山口・岩田・渡辺・桐山さん担当。

グランプリになったコを担当したカメラマンは優勝特典となっている表紙+巻頭グラビアの撮影をそのまま任される事になっているので、気合いの入った撮影が少しは期待できそう。

最近のアイドルグラビアがつまらなくなってる原因は個性的な色を発信しているカメラマンが少なくなってきていることも深く関係している。
昔は「このコを俺の手でメジャーにしてやる!!」といった気概をもって撮影してたカメラマンが多かったように思う。が、最近はただ与えられた仕事としてこなしているだけのグラビアばかり。

ネット配信という昔は無かった表現媒体が増えたことで大量の素材を扱うことになり、ひとつひとつの仕事にあまり時間を掛けていられないという事情もあるのだろう。

しかし写真や絵は本来たった1枚でその世界観全てを語り伝えてしまうだけの力がある。カメラマンのインスピレーションや瞬間を捕らえる集中力を集約すれば新たなスターを作り出すことは今の時代でも十分に可能だ。

カメラマンのモチベーションを引き上げるこのような試みはもっとあって良いと思います。

*1:一応運営協力としてエンタ番組専用チャンネルの『つくばテレビ』が入っているから、後々そちら方面の仕事のオファーはあるかもしれない。