ジャパンカップ

第26回ジャパンカップ(26日・東京10R、2400メートル、芝、11頭、GI)圧倒的1番人気のディープインパクト武豊騎乗)が2分25秒1で快勝、GI6勝目を飾り、国内最高の1着賞金2億5000万円を獲得した。武騎手は、このレース2勝目、池江泰郎調教師は初勝利。
3コーナーまで最後方にいたディープインパクトは、直線に向くと温存した末脚を全開。前の馬を次々に抜き去って器の違いを見せつけた。2着は2馬身差でドリームパスポート、3着が英国のウィジャボード。2番人気のハーツクライは10着に敗れた。

東京競馬場に早朝からいました。おそらくディープインパクトの写真を良い状態で撮れそうなのは、今回が最後だと思うので。
発走の1時間前からポツポツと雨が降り出したんだけど、なんとか持ってくれたのはありがたかった。
で、今回は一人でパドックに出張ってたんだけど、偶然隣になった人とちょっと話したら妙に馬があって、そのまま1日ずっと一緒に行動してました(笑)本番まで一人でずっと待つの結構ツライ。それに一人だと場所の確保でトイレとかにもロクに行けないんで、大変なんですよね。
結局最後までお互い名前も名乗らなかったけど、今日は彼がいてくれたんですごく助かった。ありがとう!
前半戦のレースを観戦しながらパドックで自分の得た感触とレース結果を照合して、ズレがないかどうか、タイムから馬場の状態がどうかを確認していく。こういう繰り返しが、馬券に繋がるんですよね。
今日の芝は少し時計がかかってるようだ。朝はかなり冷え込んでいたし、開催最終週なんで内が少し荒れてる。おそらく武豊騎手はディープインパクトの力を信じるなら、最後の直線で外をついてくるだろうと予想。
で馬券検討。
レースは11頭立てで頭からガンガン行きそうな馬はいないからそんなに速いペースにはならない。となれば、東京の直線を考えれば瞬発力勝負。常識的に瞬発力勝負でディープインパクトに勝てる馬はいない。状況的にもここで負けちゃったら、有馬記念が盛り上がらないしね。不動の頭。
問題は2番人気になるハーツクライの取得。キングジョージから4ヶ月開いてるし、前回は欧州で走ってるので、日本の速い馬場に戻ってどうかと。できるなら天皇賞を叩いたほうが…と自分は思ってたんですが出てこなかったから、とにかく気配を見て判断しようと思っていた。
あと近年は斤量的に3歳馬が有利。特に瞬発力勝負ともなればさらに威力増すので、今回に限っては3歳牡馬の中ではイマイチ乗り切れてないメイショウサムソンよりは流れが向きそうなドリームパスポートだろうと。メイショウサムソンが浮上するなら逃げてもいいぐらいで前に行くことだけ。ダービーまで使い詰めだったこともあって夏場をキッチリ休ませたんだけど、馬の緊張も解けちゃってそこからの立て直しに苦労してる。自分の勝ちパターンを忘れちゃってる感じなんだよね。この馬はタフだから、数を走ってガッチリ身体を作りこんでいった方が良い結果が出るような気がする。テイエムオペラオーもそうだったしね。
フサイチパンドラはおそらく今回は用無し。実質前走でカワカミプリンセスに力の差を見せられてるし、今の実力で上を喰うにはワンパンチ足りない。
ウィジャボードは馬がどうこうじゃなくて鞍上のF.デットーリの戦略次第。馬自体は昨年のレースで馬場適性見せてるし、ディープインパクトをマークして進むだろう。あとはどれだけの決め足が使えるか。
穴開けるなら横山典弘スウィフトカレント。でもこの馬はくるとしたら2着。これなきゃ3着もないタイプ。
フリードニアも不気味だけど、ディープが凱旋門賞でああいった結果になった以上、フランス馬の連対はちょっと考えられない。穴だな。
コスモバルク。自分ではベストは2000って思ってるんだけど、水が合うのか何故か東京2400は結構走るんで、これも気配次第。
ということで、写真撮りながらパドックで馬の状態を確認。
1 ハーツクライ…500キロ。身体は一応出来てるように見える。元からそんなに気性を表に出すタイプじゃないが、今日はなんか内面から伝わってくるものがない。やっぱり久々で馬がボケてるような気がする。今日の天気ならノド鳴りは心配ない。
2 スウィフトカレント…482キロ。前走並。特筆すべきところなし。
3 ウィジャボード…466キロ。気持ち硬く見えるのは、こういう馬ってことなんでしょう。気配はそれなりにいい。コース実績もあり遠征馴れしてる外国馬なんで、日本の常識をそのまま当てはめるのは危険。鞍上合わせてやっぱり注意は必要。
6 ディープインパクト…436キロ。過去最低体重のわりには、全然そうは見えない。450〜60ぐらいあるように見える。この状態ならレース中の故障以外、まず負けることはありえない。軸は堅い。
7 ドリームパスポート…466キロ。ディープインパクト以外では一番良く見えた。歩様に勢いがあってリズムがいい。文句なく好調。問題は鞍上の岩田騎手があまり東京コースを得意としてないってことだけ。へんな乗り方さえしなきゃ連対候補1番手。
9 フリードニア…424キロ。牝馬らしい体だけど小さい。ディープインパクトと僅か10キロ差とは思えない。フランス馬だから今の少し時計がかかった馬場は合う。
10 コスモバルク…510キロ。+10だけど太くは見えない。でも今日のメンバーだとおそらく先行策。人気とあわせるとあんまりおいしくない。3番手のヒモ。
11 メイションサムソン…514キロ。菊花賞時よりはいいけど、まだ少し締まってない感じ。秋は2回続けてドリームパスポートに負けてるように流れに乗れてない。実力は認めるけど来ても3着かな。
という事で買った目は6⇒2,3,7⇒3,11の3連単5点と予備で6⇒2,3,7,9,11の3連復10点。
6⇒2,3⇒7を買わなかったのは、スウィフトカレントドリームパスポートが連対できない流れになったなら、これはもう3着もないだろうと。その場合の2番手以下はウィジャボードメイショウサムソン。3連復にフリードニアを入れたのは単に人気薄の配当狙いで他意はない。ハーツクライは今日の状態では危険と判断してバッサリ切った。
一緒にいた彼もほぼ同じ見解だった。ウィジャボードは3着っぽいと言っていたので、ディープ頭でウィジャボード3着付けの馬券買ってた。
レースは本場馬でみようかと思ってたけど、もう人がいすぎて馬場が見えない。急遽スタンドのモニターで観戦。
結果はディープインパクトが抜け出し、ドリームパスポートウィジャボードと続いて6−7−3で瞬発力勝負の決着でズバリ。一緒に居た彼とハイタッチで歓ぶ。
ディープインパクト
何も言う事なし。当たり前に乗って当たり前に勝った。日本で走っている分にはもう負ける事はないでしょう。
ドリームパスポート
今回はメイショウサムソンより前で競馬して、尚且つ切れ味勝負で完封。ディープインパクトがいなきゃ勝ってた訳ですから、岩田騎手は完璧に乗ったと思う。クラシックは取れなかったけど、今の段階で実質世代最強と言ってもいいんじゃないでしょうか。
ウィジャボード
ゴール前迫ってきた時はヒヤヒヤしたけど、この馬はゴーサインに対しての反応が少し鈍い。4コーナーで本当はディープインパクトと一緒に上がっていきたかったのに、直線入り口でメイショウサムソンディープインパクトに壁を作られちゃって、結果的に後手引いた分差し届かなかった。でも牝馬同士ならまず負けない。
メイショウサムソン
最後フサイチパンドラに進路をカットされてなきゃ3着あったかも。逆に言えば今回はジョッキーが下手に乗ったと思う。万全じゃなくてここまで走れるんだから力は示した。有馬記念に出てくるならコース形態もこの馬に向くので面白いと思う。
ハーツクライ
パドックの印象通りに惨敗。普通に走ればこのメンバーで10着ってのはありえない。馬が諦めちゃったみたいで、メンタル面が出来ていなかったんだと思う。どうやら有馬記念には予定通り出てくるようだけど、叩かれて変わり身があるかどうか?
コスモバルク
最後の感じからすると、やっぱりちょっと重かったのかも。でも前に行ってこの結果だから、上位馬が強かったという事。この馬なりの力は出せたんじゃないか。
フサイチパンドラ
5着という結果は斤量が軽かった分も大きかった。中1週でよく頑張ったんじゃないでしょうか。ただこの馬がここまで走れたなら、カワカミプリンセスが出ていたらもっと面白い結果になったかもね。