ひとみん様、始動!

ついこの間、対戦相手が決まったばかりの海川ひとみさんですが、早くもバックステージでは動き出しているようです。

ハッスル・マニア(23日、横浜アリーナ)でプロレスデビューする名古屋市守山区出身のグラビアアイドル海川ひとみ(22)が15日、東京・後楽園ホールで行われたハッスル・ハウスVol21で、バンザイ・チエ、KUSHIDA組のセコンドで登場した。アン・ジョー司令長官ジャイアント・バボを特技のアニメ声で「バーカ」と挑発。マニアでのバボとの1対3(海川、チエ、KUSHIDA組)ハンディキャップ戦が決まった。
どこまでも怖いもの知らずのグラドル。160センチの海川が、196センチのバボを見上げながら自信満々に言い放った。「マニアで、あなたをブッつぶしてみせます」 ピンク色のスエット姿にまだ幼い顔立ち。誰がどう見てもピチピチのアイドルだが、闘志は満々だ。試合中、バボに挑発されてもまったく動じない。相手をにらみつける強気な態度。試合後には「技をかけさせてやるよ」と寝ころんだバボに「サソリ固め!」と言っておきながら、股間(こかん)にキックをぶち込むえげつない攻撃に出た。
もん絶する相手に「おいデクノボーさん。余裕ぶっこいてっと後悔するよ」と得意顔。海川をただのアイドルだと思ったら、ヤケドする。前代未聞のグラドルがいよいよマニアでデビューする。

シングルマッチじゃいくらなんでも…と思っていたら、どうやら1対3のハンデキャップ・マッチになった模様。まぁ、これならケガしないで済みそうですね。
ただリング外の威勢のよさはさておいて

ハッスルに参戦するにあたって筋肉は付けなきゃいけないけどムキムキになりたくないって言う

などと初めから思ってるようでは、果たしてファンの共感を得られるのかどうか?
この記事でも書いたけど、プロレスファンは客を舐めた態度を一番嫌う。格闘技経験のない女の子だし、弱っちいのは最初から解かってるんで別にかまわないけど、真面目にこの仕事に賭けてるってところはちゃんと見せないと、失笑を買ってオシマイになりかねない。
まぁ大部分の観客は海川ひとみさんが勝つよりも「どんな負け方するか?」を期待して観に来てると思うし、舞台がハッスルと言えど、リングに上がる以上はしっかり試合として見せてもらいたいものですね。
なんかこれ書いてたら、往年の女子プロレスラーミミ萩原さんをふと思い出しました。
アイドル歌手から転身して、線が細かったから最初は負けてばっかいたけど、元アイドルってことに甘えないで練習を真面目にやって、現役の晩年には必殺のビーナス固めで白いベルト*1まで巻いたことがあった。今以上に偏見が強かった時代に、人一倍努力してそれを振り払ったミミ萩原さん。当時とはリングを取り巻く状況も随分違うけど、リングに上がる資格は今も昔も変わりはしない。
海川ひとみさんも、ぜひその事だけは心に留めてリングに上がってもらいたいです。
あ、海川ひとみさんのプロフに「特技・急所蹴り」を付け加えることを進言します!(早くも「ひとみん様!」の兆候か…汗;)

*1:WWWAオールパシフィック選手権のこと。日本の女子プロレスではWWWA世界シングル選手権(通称「赤いベルト」)に次ぐNo.2の地位を示していた。