ディープインパクトの処分について

凱旋門賞で3着のディープインパクト(左)(撮影・山岸満) 凱旋門賞で禁止薬物が検出されたディープインパクト(牡4、栗東池江泰郎)についてJRAは14日、フランスの競馬統括機関フランスギャロが現地時間の15日に審査委員会を開き、裁定を下すことを明らかにした。JRAはフランスギャロからの報告を受け、16日にも記者会見を開き、事情を説明する。
ディープインパクトは10月1日の凱旋門賞で3着となったが、レース後の尿サンプルから禁止薬物「イプラトロピウム」が検出された。フランスギャロのロマネ専務理事は、凱旋門賞の失格や池江泰郎師への罰金となる可能性が高いとの見方を明らかにしている。

日本中を騒がせたディープインパクト凱旋門賞出走時の禁止薬物使用発覚から約1ヶ月。ついにその処分が決定される時がきた。
最も気になるのは、日本で走る分には何の影響を与えない処分内容よりも、フランスギャロ側から併せて発表されるであろう、この事件に関する原因究明までの過程と見解。真実が明かされるかどうかだけだ。
事件当初から「日本側スタッフと担当獣医師のミス」とするフランスギャロサイドと、実際に医療行為に携わったとされるフランス人獣医師の言い分に食い違いがあったり、どうにもスッキリ気分を引き摺ったままココまで来た。
既に池江秦郎調教師が「日本人スタッフは事件に関与していない」と断言しているだけに、フランスギャロの回答如何によっては、相当な抗議がJRAに寄せられるものと思う。その時にJRA側が果たしてどういう立場で対応を取るのか?
国民的スターホースが事件の対象なだけに明日の発表に注目したい。