エレクトロキューショニスト急死!

世界最高峰のレースとされる仏GⅠ・凱旋門賞挑戦のため、現在遠征調整中である日本の三冠馬ディープインパクト(牡4歳)。そのライバルの1頭と目されていた今年のドバイWCの覇者・エレクトロキューショニスト(牡5歳)が、心臓麻痺で急死したという残念なニュースが入ってきた。

今年3月、ドバイワールドカップ(GI)で優勝したエレクトロキューショニスト(牡5、英/ドバイ=S・スルール厩舎)が、心臓発作とみられる症状で英ニューマーケットで急死した。9日、関係者が明らかにした。凱旋門賞に出走すれば、ディープの強敵になるはずだった。
エレクトロキューショニストは父レッドランサム、母エルバーハ(母の父アラジ)。昨年の英インターナショナルSでゼンノロブロイを下して優勝するなどGI3勝を含め12戦8勝。ハーツクライが3着になった7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベス・ダイヤモンドステークスで2着になったのが最後のレースとなった。
ドバイWCで騎乗したL・デットーリ騎手は「本当に素晴らしいパフォーマンスだった」とコメントした。

凱旋門賞ではディープインパクト、昨年の覇者・ハリケーンラン(牡4歳)とともに実質3強を形成するのでは?とされていた有力馬。ハーツクライハリケーンランに敗れた7月の英GⅠキングジョージをVTRで観ていたが、そこでも2着に入り、切れる脚はないが実に渋といレースをする馬だなという印象を持っていた。また近年には珍しく芝ダートを問わずに結果を出してきた馬で、先々種牡馬としても面白い存在になっただろうと思っていた。
主戦を務めていたのはあの”マジシャン”ランフランコ・デットーリ。昨年の英GⅠインターナショナル・ステークスでは当時日本最強とされていた天皇賞馬・ゼンノロブロイを破って優勝してたり、何かと日本に縁のある馬だっただけに、ディープインパクトと一緒に走るところや、世界を股にかけて戦ってきたことから、ジャパンカップでも是非見てみたかった!
ご冥福をお祈りいたします。m(_ _)m