凱旋門賞前哨戦・結果

本番と同じ舞台で行なわれる仏GⅡフォア賞は、前走英GⅠキングジョージを制し一線級相手に改めて実力を見せつけたハリケーンラン(牡4歳)と昨年のBCターフ馬・シロッコ(牡5歳)のA.ファーブル厩舎の同門対決となり、クビ差でシロッコに軍配が上がった。

パリ近郊のロンシャン競馬場で10日(日本時間同日深夜)、凱旋門賞と全く同じ舞台(芝2400メートル)で、最重要前哨戦3レースが行われた。最も注目を集めた4歳以上(せん馬不可)のGII戦、4Rのフォワ賞(5頭立て)は、C・スミヨンが騎乗した昨年のブリーダーズCターフ馬シロッコ(仏=A/ファーブル、牡5)が、欧州最強の称号を持つ同じ厩舎のハリケーンランをクビ差制して、BCターフ、ジョッキークラブS、コロネーションCに続くG4連勝を飾った。タイム2分32秒90(良)。3着はサンクルー大賞典ハリケーンランを破ったプライドだった。

そうそう、この馬は前回の「トップ50ワールドリーディングホース」にてディープインパクトハリケーンランと共に最上位125でトップにランクされていました。前哨戦とはいえ凱旋門賞と同じ舞台でハリケーンラン相手に勝ったとなると、これは相当強いと思ってよいでしょう。この勝利で昨年のBCターフから数えて4連勝と勢いに乗っているだけに、ディープインパクトにとって一番手強い相手になるかも知れませんね。
また同日に行なわれた3歳上牝馬限定のGIヴェルメイユ賞はGIアルタデナ賞勝ち馬のマンデシャ、3歳限定GⅡニエル賞レールリンク(この馬もA.ファーブル厩舎)が勝って、それぞれ凱旋門賞への挑戦が決定的に。尚、シロッコ、マンデシャ、レールリンクはC.スミヨン騎手が手綱を取っていた。騎手も絶好調でした。