ジーコ・ジャパン アウェーでオマーンを破りアジア1次予選突破!

予想通り攻め込まれる苦しい試合だったですが、後半7分最初にMF中村俊輔選手の左サイド突破からのクロスにファーサイドに走りこんだFW鈴木隆行選手が頭で合わせて先制。結果的にそれが決勝点となり最終戦シンガポール戦を残してアジア1次予選を突破しました。
1点が入るまでは緊迫した展開でしたが、日本が先制をした後は、自力予選突破のためには勝たなければならなかったオマーンも緊張の糸が切れたのか、それまでの勢いを失ってしまった。ただ決定的な得点好機が2回ありながら決めきれなかったオマーンに助けられた部分も。特にロングボールの対応でDF宮本選手とGK川口選手が交錯し、こぼれたボールをオマーンの選手がフリーでシュートを打ったときは一瞬、やられた!って思いましたが、DF田中誠選手がまさに身体を張ってどてっ腹でシュートを止めたシーン、本当に肝を冷やしました。1点取った後だったからまだ良かったけど、あれがもし入っていたらまたオマーンに流れが戻ってしまうところだったので、まさにビッグプレーでした!
中村俊輔選手はアジアカップで完全に目覚めましたね。所属のセリエAレッジーナでもなかなか活躍してるし、いまや代表での存在感は中田英寿選手に匹敵するかも。以前はテクニックはあってもフィジカルが弱いということが指摘されてましたが、1年間イタリアでプレーすることで、その弱点をカバーする体の使い方を覚えましたね。結果視野の広さを手に入れることになり、より自分の武器であるボール捌きが生きるようになってきた。ともすればボールを持ちすぎる傾向も相手のマークがキツければ簡単に捌く、行ける時は行くというメリハリもはっきりと出ていました。
これでシンガポール戦は、ベンチメンバーに試合経験を積ませることが出来るし、ここまでは順調な道のり。しかしながら本当にキツいのはここから。長い期間で選手が怪我で離脱…などの緊急事態があるかもしれないし、本来サッカーはジャイアントキリングが起こりやすい競技でもある。油断大敵ですね。
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