アドマイヤムーン、ドバイデューティーフリー1番人気で快勝!

ドバイデューティーフリー>◇31日=ナドアルシバ◇G1◇芝1777メートル◇4歳上◇出走16頭
下馬評で1番人気に支持されたアドマイヤムーン(牡4、栗東・松田博)が直線で鋭く抜け出し、悲願のG1制覇を世界の大舞台で飾った。武豊騎手(38)は海外G1の7勝目をマーク。松田博資師、近藤利一オーナーは、04年アドマイヤドン(ドバイワールドC=8着)の無念を晴らした。
「直線は思い切り追った。うれしい。スタート、調整、レース、すべてがうまくいった」。大仕事をやってのけたあん上から、歓喜のガッツポーズが飛び出した。日本が誇る名刀アドマイヤムーンダイワメジャーを斬り、外国馬も一刀両断にした。600メートルの長い直線で自慢の末脚が爆発した。
2走前の香港Cでプライドに鼻差まで迫った力を存分に発揮した。道中は中団の外めでじっくりと脚をためた。折り合いもついて、手応えも抜群だった。最終コーナーを回って、先に抜け出したメジャーを追いかけるように追い出した。並ぶ間もなく先頭に立つと、あとは栄光のゴールへ突き進んだ。
今後は日本には帰らず、直接香港に入って29日のクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル、シャティン)に向かう予定。武は「世界のどこへでも連れていけるトップホース。夢が広がった」と目を輝かせる。ついに頂点に立った名コンビが世界の競馬を熱くする。

この季節ドバイに日本馬が参戦することも増えましたが、こと芝のレースに限っては日本馬のスピードが深い芝で走っている馬よりも優位に働くようです。日本ではGⅡ止まりだったアドマイヤムーン武豊を背にGIを快勝。昨年のハーツクライに続きドバイの栄冠を手にしました。ちなみに同レースに参戦していた昨秋の天皇賞ダイワメジャーは3着。これも大健闘と言ってよいでしょう。

でも、こうして日本馬が毎年のように海外GIを勝てる時代になったのが、すごく感慨深いです。創設当初のジャパンカップで日本馬が外国の一線級とはいえない馬たちに苦も無く捻られていた時を知っているだけに、ね。