UEFAチャンピオンズリーグ決勝・バルセロナVSアーセナル

結果は2-1でバルセロナの勝利。
最初に攻勢を握ったのは、戦前の予想通りバルセロナ
ロナウジーニョのスルーパスに反応したエトーに対し体を投げ出して飛び込んだアーセナルGKレーマンだったが、エトーを倒してしまいレーマンが一発退場。これにより「攻めるバルサ、守るアーセナル」という図式がより明確になった。
しかし先制したのは以外にも一人少なくなったアーセナルだった。

前半37分右サイドで得たフリーキックを、アンリが絶妙の高さで蹴りだすと飛び込んだのはDFキャンベル!!ゴール左隅に頭で綺麗に押し込んだ。
これで攻めざるを得なくなったバルセルナは、果敢に攻撃を仕掛けるが、引いてカウンター狙いに切り替えたアーセナル守備陣を崩せず、そのまま前半終了。

後半に入っても流れはなかなか変わらない。前掛りに攻めるバルセロナは、逆にインターセプトからカウンターを喰らいそうになり危ない場面も。
突破口を見出したいバルセロナベンチに動きがあったのは67分。ライカールト監督は、ファン・ボメルに変えてラーションを投入。ラーションはセンターに入りエトーは左サイドにポジションを変更。リーガ・エスパニョーラでも度々見られたこの布陣が、ここでもズバリ的中する。

76分。ラーションが楔で受けたボールをワンタッチでゴール前へ。反応したのは左サイドのエトー。GKと左ゴールポストの狭い間を抜いた技有りの同点ゴール!!
湧き上がるスタンドのバルセロナサポーター。こうなると攻めるほうはイケイケだ。

同点ゴールから5分後の81分。ペナルティーエリア右に流れたラーションから中央へパス。71分に交替で入ったベレッチが角度の無いところからGKの股を抜いて打ったシュートは脚に当りながらもゴールマウスへ。これが結果的に決勝点になった。

敗れたアーセナルは、最終的なパスの出所であるロナウジーニョを徹底マークして決定的な仕事をさせなかった。それは成功したのだが、前半の早い段階で守護神レーマンが退場したのは誤算だったに違いない*1。それに惜しい場面もあった。

70分。ラーション交替後に前掛りになったバルセロナの隙を突いたカウンター。アンリがキーパーと一対一になったが、シュートはタイミングを遅らせて飛び込んだ若き守護神・バルデスが好セーブ。これをキッチリ決めていれば、結果は変わっていたかもしれないだけに、天性のゴールハンター・アンリにしては明らかにミスの部類。しかしこれもチャンピオンズリーグ決勝という舞台の持つ重みなのだろう。

バルセロナは14年ぶりに欧州王者に返り咲き。これで年末のクラブ選手権で来日することが決まった。自分はMUFCサポーターではあるが、今のバルサの試合は、サッカーファンとして生で見てみたいナァと素直に思います。

*1:今回で51回目を迎えたCL決勝では初の退場劇。