川村ゆきえさん

id:yumeria:20060219 さんよりご指名トラバをいただいた。「なんか喋れ」というリクエストらしい…こっちは死にそうなのに(笑)
自分は特に川村ゆきえさんのファンではないし、真相を知っているわけではない。
しかしながら気になっていた事でもあるので、自分の知り得ていることを元に書いてみたい。
お読みになった方に誤解等を与えてしまうような部分もあるかもしれないが、そのあたりは予めご了承願いたい。

まず話を始まる前に、バックボーンを整理しておこう。

グラビアで飛ぶ鳥を落とす勢いだった「川村ゆきえ」さんが、ある時期を境に、雑誌グラビアから消えた。

人気絶頂だったグラビアアイドルの、突然の音信不通。
アイドルファンの間でも最初はいろいろと憶測も飛んだが、時間が経つにつれて、どうやらその原因が事務所の移籍騒動に端を発するということが明らかになってきた。
その詳細は「サイゾー2006年2月号*1」をお読みいただければよいのだが、大まかに言うと川村ゆきえさんが所属事務所であるRプロの待遇に不満をもち、半ば強引に芸能事務所Tに移籍してしまったことが事の発端。
ファンの間ではそれまでもRプロ社長の横暴さは語られてきていたし、「川村ゆきえ」さん自身の堪忍袋の緒が切れて、とうとう実力行為にでたかと。
もっとも、この手の話は別に珍しくもない、どこにでもある話であるけれども、相手が「川村ゆきえ」=「黙っていても金のなる木」となれば周囲がほおっておかなかった。
やがてこの話は、複数の業界大手プロダクションが両勢力に肩入れする、かなり大掛かりな話にまで発展する。
最終的には法廷での争い*2になり、前所属事務所側が契約書の存在を盾に勝訴。
川村ゆきえ」さん側には、移籍先での芸能活動禁止という判決が12月下旬に東京地裁から下された。
これにより「川村ゆきえ」さんは、芸能界から完全に干されてしまうことになったのだが…。

その後東スポに「AVデビュー」なんて書かれたこともあったけど(当然ガセである。笑)、
「もったいないけど、このまま引退も止むを得ない」とファンの間では思われていた。

ところが、今回ココにて、桜木睦子さん、浜田翔子さんとともに、消えていたはずの「川村ゆきえ」さんの姿が突然ラインナップされる。この事実から復活を待ち望む一部ファンの間で「某プロダクションAに移籍していよいよ芸能活動再開か?!」と言う話が持ち上がっている。

が、このことも実は「サイゾー2006年2月号」にそれに関する記述があって、それによると、裁判係争中の段階でRプロをバックアップしていたのが実は某プロダクションAであり、現在も版権を管理しているRプロが「今後の川村ゆきえさんの芸能活動の権利を某プロダクションAに委任する」という。つまり…

「騒動を起こしたタレントなどどうでもよいが、金になると解かっていてこのまま手放すのはシャク」と思っていた小規模芸能事務所の某Rプロが考えたのが、「実際の版権をそのまま保有して、販売権を委任する」という方法。
ターゲットになったのは、今回の裁判でお世話になった某プロダクションA
眞鍋かをり」「小倉優子」というグラビアクイーンを自ら育てた実績がある*3ものの、それに続く人材をここ数年発掘できないでいた某プロダクションAにしてみれば、まさに「渡りに船」。
既に死んだも同然のタレントの名前を上手く使って、お互いに利益を得られるならば、抜群のボディラインを持ち、市場人気も高いタレントを、なにもタダで遊ばせておくことはないわけで。
もちろんこれには裁判で被った損害分の、とりあえずの回収という意味合いもある。
期しくも今回のことで、「サイゾーに書かれた記事の信憑性が立証された」わけだ。

ちなみに某プロダクションAは、業界最大手B系の某プロダクションPの元スカウトマンが設立した経緯があるので、今でもB系と思われているようだが、その後社長同士が方向性の違いから一度仲違いをしているので、現在はB系列との関連は、かつて程はないらしい。
むしろ今回の騒動では、B系とはライバル関係にある大手「K」に肩入れしたという事実が、今の某プロダクションAのコウモリぶりがよく現れていると思うのだが…

さて、ここで肝心の「川村ゆきえ」さんであるが、今後某プロダクションAの名前を借りて復帰するにしても、活動の縛りは当然Rプロが握っているものと思われ、本格的に復帰するにはまだまだ時間がかかるのではないか…という見解を、昨日一緒に行動していた「川村ゆきえ」さん関係に詳しい某M氏よりいただいた。
それを受けた上で、「もし某プロダクションAで芸能界復帰したら?」というシュミレーションであるが…
正直な話、某プロダクションAがグラビアから先の展開を望みにくいところなので、復帰しても前進はあまり見込めないかな、と。
その理由としては…

    1. 某プロダクションAが業界内でそれほど力があるところではないこと。
    2. TVは一度ミソが付いたタレントを、なかなか使いたがらない。また積極的に喋るタレントを使いたがる傾向があるので、「川村ゆきえ」さん自身がそういうものに向いていなければダメ。
    3. そもそも今回の騒動の発端が「待遇の不満」であることから、タレントの使い捨て傾向がある某プロダクションAが「川村ゆきえ」さんの希望に添えるような待遇を用意できるとも思えない。

グラビアというのは生ものなので、旬の時期を過ぎてしまうと再度浮上することはなかなか難しい。今回のようにゴタゴタ込みで展開休止となった場合などは尚更だ。
id:yumeria:20060219 さんのおっしゃるように「某プロダクションAならばレースクイーンとして再出発」というのも確かに1つの手なのだが、ここでネックになるのがやはり3番目の事項。
強引な移籍騒動⇒ゴタゴタを起こしてまで待遇改善を望んだ程、自己に対するプライド高い「川村ゆきえ」さんが、レースクイーンという一段敷居の低いカテゴリの仕事*4を承諾するとは思えないのだ。
当人も最終的には女優を目指しておられたようだし、ましてや、裏にRプロとのつながりがまだ生きていると判っている以上、わざわざそのラインに沿って復帰を選ぶことは、まず考えずらい。

故に某プロダクションAでの復帰はありえないのかなぁ…と。
契約期間が切れて完全に自由を得るまでは飼い殺し状態であるが、それも止むなしと、本人も思っているだろう。
裁判で敗訴している以上、「川村ゆきえ」さんには少なくはない損害賠償も求められているはず。それをひっくるめて引き取ってくれるところが出てこなければ…

ゴタゴタは、そう簡単に治まりそうもない。

*1:現在バックナンバーで発売中⇒http://www.ultracyzo.com/cyzo/contents/0602/index.html

*2:移籍先事務所側には、あの北村弁護士まで付いたらしい。

*3:実際には、事務所側はほとんど何もしないで、タレントに付いた熱心なファンが育てたといった方が正確なのなのだが。その意味では、それだけのものを持っている素材を発掘しているということなので、さすがに元敏腕スカウトマンが設立した某プロダクションAのスカウティング活動には一目置かざるを得ない。

*4:レースクイーンという仕事そのものを卑下しているわけではない。あくまで「芸能界におけるステータス」を語る上での一般的に認識されている順列の話である。