2004年総括と2005年の展望

2004年を総括すると、後半戦は少し自重したために減少傾向。
理由はいろいろとあるのだが、自分の中でお金を払ってまでこの娘に逢いたい!と思える娘が少なくなったのが大きな要因かな。
確かに業界を安定させるためにはより多くの駒は必要なのだが、スターとは篩いにかけられ選ばれし者が競い合うからこそ生まれるのであり、誰もがある程度まで簡単に上がれるという現行のシステムでは質の低下を招くだけなのだ。もう随分前から飽和状態は続いているが、需要と供給のバランスが極度に失いつつあるように思う。またプロダクション側もプロデュース能力に長けた若い人材を確保できていないし育てようともしていない。これからもアイドルの使い捨て傾向はますます加速するだろうが、実のところ、プロダクション側のプロデュース能力の欠如こそがもっとも憂うべきことなのかもしれない。

あとは…それまで足繁く通っていた撮影会も、事前ロケ含め明らかに準備不足にもかかわらずただタレントを連れて来て『ハイ、撮りなさい』というような主催者が増えすぎて、参加する意欲を半ば失ってしまったこと。
自分は根が凝り性なので、写真にしてもやる以上は自己満足だけで終わらせるのではなく人に見せられるもの、とりわけ撮らせてもらうモデルさんに喜んでもらえる作品を撮りたい、といろいろ勉強をして望んでいた(ま、所詮素人なので、決して上手い訳ではないですよ)。しかし最近の撮影会では多くのイベントで撮影できなくなってきたり、手軽に撮影できるデジタル一眼が普及した影響で、アイドルを数多く撮れれば満足…というような風潮が蔓延した。単純に良い悪いで括れることではないが、少なくとも自分のスタイルには合わないと感じたのである。
中にはイベントと勘違いして撮影もせずにモデルとしゃべりっぱなしの人間もいたりするが、そんなものは最初から論外。そういった者の侵入を許しているところは、撮影する前に主催者が最低限の撮影マナーをキチンと守らせるべきであり、それが出来ないのならば出入り禁止でかまわないのだ。少し前までは厳格に行なわれていたことだが、管理する側の世代も変わり、そのあたりが相当ゆるくなっているように感じる。そのような環境下で自分の稼いだ泣け無しの金を払ってまで撮影しようとまでは思わない。
写真には撮影者の心のうちが如実に表れる。このような気持ちを引きずったまま撮影を続けても決して自分が納得し、対象にも喜んでもらえる作品など出来はしない。ちょうど撮り続けたモデルさん数名が撮影会から撤退したこともあり、年の後半から暫くの間は撮影会への参加を見送ることに決めた。それでもいろいろなしがらみや気まぐれからひょっこり顔をだすことはあるかも知れないが、以前のように通いつめる…というような感じには今のままならならないだろう…と思う。気持ち的にはこれを充電する良い機会と考えているので、焦る必要もない。


次に今年度、個人的に注目している方々を好みを越えて上げていきたい。
内容的にそれぞれのファンの方には『知りもしないで偉そうに!』と怒られることになるかもしれないが、あくまで自分の感じたままを正直に書くことに意味があると思っているのでご容赦願いたい。

1.既にある程度の放送メディア露出があって、今後の展開が注目される方々…上野樹里本仮屋ユイカ岩佐真悠子相武紗季堀北真希(敬称略・順不同。以下同じ)

上野さんと本仮屋さんの2名は、映画【SWINGGIRLS】で注目を集め、今後も女優として活躍が期待される。特に本仮屋さんは元々NHKの教育番組出身で本年度からも同局連ドラのヒロインに抜擢されて、順調にステップを登りつつあるようだ。自分的にもメガネが似合う娘は好みだったりもするし(笑)上野さんは一気に注目度が上がり次の動向が注目されるが、期待感を引き延ばしすぎると逆効果なので、ここは早めの展開が欲しいところ。上記2名と系統は違うが岩佐さんもまた演技者としての素質がありそう。TV版【DeepLove】のようなちょっとスレた感じは最初から彼女のイメージに合うと思っていたので不思議ではなかったが、映画【想色】で普通の女子大生役をそつなく演じているのを観て『意外にやるもんだなぁ』と。自分の中では毒舌を買われてバラエティーに出るよりは、こちらの才能をじっくり磨いたら将来個性的な女優になりそうな気がするので、少し長い目で見守ってみたい。
堀北さんは既に映画女優さんとして自分では認知してます。同じような時期に売れ出した石原さとみさんと比較してもスクリーンでより栄えるのはどちらかというと堀北さんの方。この2名+長澤まさみさんの若手3人は、今後の日本映画界を背負って立つ女優になることでしょう。
唯一今後が見えないのが相武さん。CMではよく見るのですけど、TVに進むのか、はたまた映画なのか…。

2.出版系では既にステータスを確保し、今後各放送メディアに取り上げられそうな方々…小阪由佳松嶋初音佐藤寛子川村ゆきえ山崎真実

小阪さんはミスマガジングランプリを受賞したとはいえ、最初は『グランプリにしては特徴がなくて地味な娘だなぁ』なんて思っていたのですが、前年グランプリの岩佐さんが異例の大活躍だったので、その分も少しあったのかも。最近は同じミスマガ出身の山崎真実さんと共にサークルKサンクスのCMで露出が多くなり、そのユニークさが徐々に伝わってくるようになりました。こうなってくるとミスマガジンのグランプリという金看板が売り文句として強烈に作用するようになりますね。お正月の『G−1グランプリ』で収録中に指を骨折した杏さんを気遣っていたところなどは多くの人に好印象を与えたのではないでしょうか。
あと同じミスマガ出身の松嶋初音さんが、出演した『さんま御殿』でその天然キャラぶりを発揮。バラエティー適正が高いことが証明されているので今後が楽しみ。昨年末から佐藤寛子さんも露出が増えてきました。既に地方ローカルではレギュラー番組もあり、こちらは真面目だけどちょっと天然っぽいところがウケそうな感じ。今受けている方とはカラーが少し違うので、使い方を間違えなければ大いに期待できる。
川村さんは昨年のグラビア界では一番急速にブレイクした方でしょう。出版系での取り上げられ方もかなり派手だったし、実際掲載誌の売上も良い。当然放送メディアもほおってはおかないとは思いますが、しゃべりなどはまだ未知数。ココから先はまたグラビアとは別の能力を求められるだけに正念場ですね。同じことは山崎真実さんにも言えます。今は小阪さんの影に隠れてはいますが、全てはこれからでしょうね。

3.暫くはグラビア誌を中心ににぎわせてくれそうな方々…愛川ゆず季石井めぐる山本彩乃瀬戸早妃近野成美

グラビアに関しては、売れ線だった小倉優子さんや若槻千夏さん等がTVタレントとしてブレイクし実年齢で20歳を超え始めたことで、各誌そろそろ世代交代の波が来ているなという感じです。昨年の岩佐さんや川村さんのように多くの人が認めるグラビアクイーンの座を誰が掴むのが誰なのか、楽しみでもあります。
専属契約のある集英社ラインでは愛川ゆず季さんと石井めぐるさん。2人で【ゆずめぐ】というコンビも組んでますが*1、今のところはプロモーションの差で愛川さんが1歩リードか。もちろん愛川さんのほうが年齢的なこともあって売り出しを急がれている部分もあるとは思いますが、ココに来て急速に人気が高まりつつあります*2。石井さんは年末に2冊目の写真集とDVDを出して、これから勢いに乗っていこうかというところ。1987年生まれとまだ若いので将来のエース候補でしょう。
近野さんはキャリア的にもう次のステージに移っても良さそうなのですが、デビューが早かったためか、もう少しグラビア中心での活動になりそう。avex所属なので打って出るときは満を持して大々的に売り出してくるのでしょうね。山本彩乃さんも大きくブレイクして欲しい1人。ファン受けが良いので軌道に乗ればどんどん上にいけるだけのものを持っている。年齢的にも売り出しにちょうど良い時期を迎えたし、今年は勝負の年でしょう。
講談社系出身では図らずもかの事務所分裂騒動に巻き込まれ、野田前社長についていく事になった瀬戸早妃さん。東北出身者らしい清楚な香りを持つ色白美人。それもあってか水戸黄門の新シリーズにて助さんの見合い相手で敵に連れ去られるという物語上の重要な役に抜擢。将来的には時代劇や舞台での活躍も期待できそうです。おそらく野田さんが自分の価値観を超えてもっともブレイクを期待しているであろうタレントさんだけに、頑張って欲しいですね。

4.これからグラビアで要注目の新人…高松えりな大友さゆり

大友さゆりさんは吉岡美穂さんや水谷さくらさんが所属するワンエイト・プロモーション所属。既に男性誌ではチラチラとグラビアに出始めているのでご存知の方もいるかと。昨年のオートギャラリー東京で知り、最初は売り子のバイトかと思っていたらデビューしたばかりのタレントさんだったという…身長が低くかわいい妹系が好きな方には申し分ないかと。昨年は少しばかりレースクイーン活動も行なっていましたが、果たして今年はどうなのかな?
高松えりなさんは下町出身で長く秋葉原での自主営業活動を行っている知る人ぞ知る地元密着型アイドル。今年はいよいよ本格的にグラビア打って出るようです。実際に逢ってみると人懐こくててしっかり者。笑うと目がなくなっちゃうところは愛嬌たっぷり。ビジュアル含めローカルアイドルで終わらせるにはもったいない素材なので、頑張ってもらいたいです。

番外.仕事の実績と知名度がアンバランスで、少し不遇な方々…仲根かすみ市川由衣

ご両名ともわりと誰もが知っている存在にもかかわらず、かといってまだコレだ!というものを掴みきれてないないように思うのです。誰もが羨む美貌でグラビアでは申し分ない実績がありながら、次の展開では苦戦している。仲根さんはNHKの語学番組やスポーツ番組のキャスターなどもやりましたが、その経験が上手い具合に消化されていないですね。一方大阪でやっているラジオではかなり受けている(らしい。自分の地域では放送を聴けないので…)。少し器用貧乏で故に損をし易いところがあるのかも。
市川さんは研音に移籍して自身の希望であった女優業が軌道に乗り始めたがその一方で歌をだしていたり、かといえば思い出したようにグラビアをやってみたり。ではどれが一番受けているのか?といえば今のところどれも中途半端な印象。せっかく築きあげたグラビアでの実績も、ドラマ出演のために極度に痩せたしまった影響で読者受けする水着姿も少し痛々しい感じがして、結果的にマイナスに作用している。移籍を機に女優一本で勝負をしても良かったと思うのだが、事務所的に『若いのだから売れるうちに売っとけ』といらぬ欲をだしたのでしょうね。それが結果的に石原さとみさんや堀北真希さん等の台頭にあい完全に出遅れた。今度のTBS系ドラマ『H2』でも主役級となってはいるが実質的には石原さんの脇。本来ならキャリア的にも逆の立場でおかしくなかったはず。さらに『H2』は…というと、ライバルのCXから同じ放送枠に『北の国から』の倉本聰が新たに原作・脚本を手掛け、いまや若手女優No.1に成長した長澤まさみさんを主要キャストに据えた注目のドラマ『優しい時間』をぶつけられ、最初から苦戦が予想されるのだ。他のドラマが相手なら視聴率もそこそこいくだろうが、冷静に考えてあだち充の漫画原作と倉本聰脚本ではドラマをよく観る人がどちらを選ぶかと考えると自ずと答えが出てしまう。こういったちょっとした運の無さも、良い娘なのにもったいないなぁ…と思わせるところである。

*1:ちなみにこの2人は共に身長が150cmソコソコ。グラビア界のミニモニ。ですね(笑)

*2:愛川さんをもっと知りたいという方は、自分の管理サイトまでどうぞ。ご本人がちょくちょく書き込んでくれていますので盛り上げてください(笑)