愛川ゆず季さん

16:00- 愛川ゆず季 / 2nd写真集【Miss. Girl】発売記念イベント@書泉ブックマート

Miss.Girl―愛川ゆず季写真集

Miss.Girl―愛川ゆず季写真集

今回は愛川さんゆず季初のサイン会イベント。
会場の書泉ブックマートさんはイベント会場が店舗とは別なので、タレントさんのスケジュールが押してなければ比較的ゆっくりと進行するところ。先月のDVDイベントが予想以上に好評だったこともあり、実数で170名以上集まっていた模様*1。イベント参加特典も整理券1枚毎に1ショット撮影+生写真3種類のうち1枚付きという、参加者にとっても割り切りしやすいものだったのも集客に繋がったと思います。

最近のイベントはともすれば複数購入しなければ何の特典もつけないというイベントも多数ありますが、本来この手のイベントというものは『商品購入者に対してのサービスで行なわれるべきもの』なのに、これでは集めた客を煽っては余計な物まで買わせる『単なる企業販促イベント』と同じ。

実に本末転倒の話なのだ!

それにタレントのイベントに参加する人間というのは大きく分けて2つの流れが存在する。1つはいわゆるグッズコレクターと呼ばれる人、そしてもう1つはそのアイドルに逢うのが目的の人。もちろんそのどちらにも属する濃いファンもいるが、イベントでの集客を望むのならば、ちょっとだけそのタレントに興味があるとか、1度逢ってみたいと思っている一見さんを如何にその場に足を向けさせるかなのだ。特に売り出しのかかっているアイドルにとって、イベントで好感触を得た人がファンになり、イベントに足を運ぶリピーターになって口コミやネットで周囲に宣伝するというのは、自費をかけない恰好の宣伝材料なのである。

商品とはすべからく人が買うものであり、その中でもロングセラーになるものは、必ずといっていいほど口コミが重要なファクターになっている。ところがことアイドルイベントの主催者やマスコミというのは、今だにアイドルファン=浮世離れしたグッズコレクターと思い込んでるフシがあるようで*2、ちょっとグッズを付け足せば金に糸目をつけず買うだろうという、実に浅はかな思考が見え隠れする。だがこの不況のご時世、大抵の一般客はもとより、好きなものには目がないはずのアイドルファンでさえ懐事情が苦しいのは同じだ。サービスそのものが悪ければ高い買い物を買わされてまでどうしても逢いたいという娘などそういるものではない。ぶっちゃけ同じ額を出すのであればキャバクラあたりのほうがもっとサービスしてくれるだろうし(笑)

結果、トレカなどの原価に対して明らかに高額な商品のイベントは何らかのプレミア(グッズのことではなく『そこにでも来なければ滅多に会えない』等、精神的に感じるもの)がなければ、コアなファン以外は最初から参加を敬遠するようになってきている。これではタレント側は売り込みをかけたくてもその宣伝効果を期待できないし、かえって『ワタシはアイドルとしてダメなのか?』なんて凹んで自信喪失に繋がることになりかねない。それが原因でイベント嫌いにでもなったらそれこそ目も当てられない。今現在この流れに抗って売れているのは、自分の認識するところではハロプロ系、上戸彩さん、小倉優子さんぐらいのものだろう。販売する側も対費用効果を良く考えてイベント企画するべき時なのではないかと思う。

特に最近のアイドル志望の娘はデビューがどんどん若年化しているし、夢だけはやたら大きいが現実を認識できていなかったりすることが多いので、1年もしたら何時の間にやら辞めていってしまうケースも数多く見られる。確かに全ての人間がアイドルになれるわけではないが、それでも売り方や演出などの工夫次第ではもっと売れてもいいと思われる素材がなかなか浮上できないのは、とても残念なことだ。

だいぶ話がそれてしまったので、元に戻す。
そんな新人アイドルがイベントでの集客に苦戦する中、ココ2回の愛川さんイベントには愛川さんファンというよりも『最近良く雑誌で見かける娘』だしチャンスがあれば一回逢って話してみたい、なんて考えていた人たちがたくさん集まっていたようだ。もちろん愛川さん自身に一般の人を惹きつけるだけの魅力が備わってきたということもあるが、それにプラスしてイベントとして参加しやすい条件だったのも大きかったと思われる。まして前回のDVDイベントで愛川さんに好感触を得た人も駆けつけているのでイベントはこれまた予想以上にホットだった。確かに今回のイベントで売上的には200冊ぐらいなのでそう大きなものではなかったかもしれない。しかしそれよりも、愛川さんにとっては多くの人と直接逢って話した事の方がはるかに重要なのだ。芸能人は人に観てもらってナンボ。まずそういうステージに立てなければ、売れるとか売れないとかいう以前の問題なのである。

さて、今回のイベントでは預かり物の含めて3周することになっていた。壁の張り紙を見ると、今回はサインのほかに参加者の名前と日付も入れてくれるらしい。転売目的な方には余計なサービスだろうが、自分の場合、気に入った写真集はサイン入りでコレクションしている&イベント参加した記録になるのでありがたい。

まずは1周目。前の人の順番の時に正面にいたマネージャー氏と目が合い軽く手をあげて挨拶。そのやり取りが愛川さんの視線に入ったらしく、こちらを見てフフフ…と笑みを洩らす。あら…気付いてくれて嬉しいが、目の前の人に集中してもらいたいのであえて無視して背を向ける。自分でも自分の順番の時に他の人に邪魔されたらイヤだものね。こういうちょっとしたことに気遣いが出来てくると印象を落とさずにすむわけだし。自分の番が来て改めて軽く挨拶し、まずは1ショット撮影。とりあえずポーズは指定せずノーマルに。時期を考えて持参したクリスマスプレゼントを手渡す。背が低くポッチャリ型の愛川さんにはマネージャー氏からの課題として若干のダイエット指令が出ていることは知っていたので『食べ物渡すとマネージャーから怒られるから』と説明すると、愛川さんは、気を使ってもらって嬉しいような哀しいような複雑な表情をしてました(苦笑)
ま、売れるというのはそういう努力も必要ですからね。また回ってくることを告げて退席。

2回目はTさんからの預かり分をさばくことに。1ショットの後に写真集にT氏の名前を入れてもらう。1周目で手渡したプレゼントについて若干の説明をする。『ゆず季ちゃんにはオンナを磨いてもらわないと!と思って』とハッパをかける。
愛川さんはアイドルとしては遅いデビュー。バスト100cmが売りなのでまだまだグラビアで押せるものの、早い段階で次の展開を模索しておく必要があるのだ。
当人の最終目標は女優らしいが、正直な感想を言えば、グラビアから演技というのはハードルが高いと思っている。グラビアは自分を目一杯出せばいいが、演技となると1人芝居でもなければ必ず相手がいるものだ。お互いの空気を読み、他人の目から違和感のない演技を見せるには、よほどの才能に恵まれていなければしっかり専門の勉強をしなければならない。夢を頭から否定するつもりはないが、なんの努力もしないで手に入れられる夢などないのだから。愛川さんの場合はデビューしてまだ1年も経っていないため、その辺りの意識付けがまだ完全には出来ていない。周りが危機感を煽るぐらいの方がちょうど良いのかも…と自分では考えているのですがね。

3回目は自分のコレクション用なので写真集に名前を入れてもらうことに。
ところがHNを知ってるはずなのに『お名前は?』なんて聞くものだから

『ま…まさか…もう1つのHNの存在を知られた…?!��( ̄口 ̄;)!?』

なんて思って聞き返したら

『いや、本名入れるのかと思って』

…焦らせないでください(;^o^A)


ここでは主に愛川さん掲示板についての話。検索ヒット数を上げるために簡単なトップページを設ける計画でいることを打ち明ける。その際に愛川さんが現役バレリーナでもあることにちなんで、愛川さん自身にバレエ用語から名前を付けてもらうことを提案すると、喜んで了承してくれた。これは現在鋭意製作中。遅くとも年内には公開できるでしょう。

結局イベントは2時間半ほどかかって終了。この後は年内最後ということで、外で待ってお見送り。多くの人が来場してくれた事で愛川さんにも疲れを感じさせない笑顔が浮んでいました。付き添いのマネージャー氏はお疲れモードだったようですが(笑)

その後は仲間内のオフ兼忘年会に遅れて参加。その1時間後ぐらいに愛川さんから掲示板へ書き込みが!
このレスポンスの早さはなかなか感心。ファンは例え一言でも、本人のダイレクトな声をもっとも楽しみにしていますからね。こういうちょっとしたことがファン心理を大いにくすぐるのです。逆にこれができない娘は根強いファンを増やすことがなかなか難しいとも言える。その意味で愛川さんの今後には大いなる期待感があります。

来年飛躍できるように、自分もちょっとだけお手伝いできれば幸いですな☆

*1:イベントを行なった石丸ソフトワンでの『アイドルDVD11月期売上』で第2位だったそうです

*2:実際の例として、自分が若槻さんのイベントに参加したときに某TV収録が入っていて、イベント終了後に制作会社の人間に呼び止められてその番組への出演を打診された。向うの説明では、イベントに集まってるファンでグッズをたくさん持っている人間を捜していて、自宅を見せて欲しいという。自分は『ファンだからグッズを持っていないわけではないが、意図してコレクションしているわけではないので』と出演依頼を固辞したのだが、これによって所詮マスコミもキチンとその世界をリサーチして番組制作していないというのがよく理解できた。