天皇賞・秋(GI)結果


着順馬番馬名性齢重量騎手勝ちタイム単勝人気
1[7]13ゼンノロブロイ牡458.0ペリエ1:58.91
2[2]4ダンスインザムード牝354.0ルメール1:59.113
3[8]8アドマイヤグルーヴ牝456.0武豊1:59.39

いやはや難しいレースでした。ただ、自分の前日の予想で1日降った雨の影響でトニービン産駒に厳しくSS産駒有利という仮説はピタリと当っていた訳です。なのに馬券が取れてない…アホですね(苦笑)

でもこれほど当てはまるとは思いませんでした。3着までSS産駒独占とは!
ゼンノロブロイに関してはわりと自信があったんです。3歳時も2冠馬ネオユニヴァース相手に対して力勝負を挑めた唯一の馬。昨年は同厩舎にシンボリクリスエスがいたために目立たなかったですが、リーディングの藤澤厩舎が今年のエース格として扱っているのですからここ一番の仕上げに関しては文句ない。今まで結果が出なかったのは馬自身があまり器用なタイプではないのに加えて鞍上がコロコロと変わる状況にあると考えていました。今回も岡部騎手からの手替りでしたが、菊花賞でコンビを組んだことのあるペリエ騎手なら馬の特徴を掴んでいるだろうと。
ただ相手がどうも絞れなかったですね。重が上手い&ペース判断が出来るという意味でローエングリンを対抗にして、レースも思惑通りに平均ペースで流れたんですが、やはり東京2000mでは1ハロン長い印象。昨年は暴走してしまったので判断出来なかったのですが、今回でハッキリしました。

今回はパドックをギリギリまで確かめることができたのですが、その中で印と走った印象が変わってしまった馬がいました。それがリンカーン!気合を出してグイグイ引っ張っているし、これはいいかも…なんて思ったら、印を付けた中では最下位(12着)に沈みました。どうもSS×トニービン牝馬の仔って、何時走るか解からないムラ馬の気がありますね。でもそれがいいほうに出ていたのは3着のアドマイヤグルーヴ。仕上がりがすごく良くてキビキビ歩いているのをみて馬券的妙味もあって3連単の相手に買い足していたのですよね(笑)武騎手が人気になるであろうリンカーンを手放して乗ってくる以上、何かあるんじゃないか…と思っていましたが、予想以上でした。

でも、今回は何はともあれダンスインザムードにつきます。レース展開を先行有利と読んだ鞍上のルメール騎手も実に上手く乗りました。秋華賞の惨敗から相手強化の今回はさすがに難しいと考えましたが、桜花賞をレコードで勝った実力は伊達ではなかった。思えば全姉のダンスパートナーにしてもドバイWCで男馬相手に勝ち負けしたぐらいだから潜在能力はやはり一級品なんですね。今後はJCなのか有馬なのか…気になるところです。

破れた馬の中では…テレグノシスも仕上がりは良かったけど、湿った馬場と距離延長…今回ばかりは不利な条件が多すぎました。パンパン馬場であるなら印もつけられたのですが。ツルマルボーイにしても今回はあれが精一杯でしょう。この馬も馬場がよければ切れ味が数段違いますから。今回の走りを見た上で、馬場次第ではJCで面白いのはこの馬かも知れません。シルクフェイマスは外見はあまり変わらないけどすこし大人しすぎに見えました。春当時の疲れがまだ抜けきっていないような感じ。バランスオブゲームは今回のように中段待機策をとってもこの馬の良さが全く出ない。ダンスインザムードのようにローエングリンの番手あたりを追走していたら結果は変わっていたかも。