荒川静香、金メダル!

静香、逆転で悲願の金!/フィギュアトリノ五輪フィギュアスケート>◇23日◇女子フリー  荒川静香(24=プリンスホテル)が逆転で悲願の金メダルを獲得した。日本女子フィギュアでは初めてで、今大会の日本選手団メダル第1号となった。ショートプログラム(SP)3位の荒川は21番目に登場。完ぺきな演技を披露し、フリー125・32点、通算191・34の高得点をマークした。冬季五輪で日本が獲得した金メダルは9個目で、女子選手としては98年長野大会フリースタイルスキーモーグル里谷多英以来2人目の金メダリストになった。

早起きして観ました。
SPの安定感から、メダルは確実と思ってましたが、FPでは上位にいたサーシャ・コーエンイリーナ・スルツカヤが相次いでジャンプで転倒。
新しい採点方式では、一つのミスが大きな減点になるだけに、荒川選手の持ち味である、どんな舞台でも高い技術を確実に決められるハートの強さが、勝利を呼び込んだのだと思います。

2004年に世界選手権を獲得したが、その後は引退を考えたという。
しかし、自分の気持ちとは裏腹な周囲の期待。そして、それに答えるための現役続行。
一度切れた気持ちをオリンピックまで繋ぐのは精神的にも辛い作業だったと思います。
だが一度は世界を取ったことで、彼女の気持ちには、大一番を前にしても動ずる事の無い心の余裕のようなものが出来上がっていた。そう
ただ自分の滑りだけをすればよいのだ━━━」と。
他の選手たちがオリンピック=メダルを意識して望んだがゆえに、余計に動きから優雅さを欠いたのに対し、
荒川静香選手のみが「楽しく滑ることができればそれでよい」というリラックスした気持ちで望めたのである。
その容貌と普段の落ち着き払った言動から「クールビューティ」と呼ばれ、ともすれば面白みのない人物像を想像してしまうが、実際には心のうちに誰よりも熱く「青き炎」が燃え盛っていたに違いない。
冬季五輪日本女子フィギュアスケートシングルで初の金メダルにふさわしい女王の誕生。
心より祝福致します。おめでとうございました!